行動心理

【ザイオンス効果】「何度も会うと好印象になる?」マーケティング・広告への活用例

投稿日:2019年6月25日 更新日:

今回は、「ザイオンス効果」を紹介します。単純接触効果ともいわれ、接触回数が増えるほど親近感が増すという心理効果です。
マーケティング・広告の効果に悩んでいる人は、シンプルなこの効果に立ち返ってみてはいかがでしょうか?

「ザイオンス効果」とは?

「ザイオンス効果(Zajonc effect)」とは、同じ物・人物に接触する回数が増えるほどに、その物・人物に対する好感度・親近感が高まりやすくなる心理効果です。

「ザイオンス効果」は、接触すればするほど好感度がアップすることから「単純接触効果(mere exposure effect)」と呼ばれたり、相手・物事について知れば知るほど親近感がアップすることから「熟知性の原理」と呼ばれたりもします。

ザイオンス効果の由来

「ザイオンス効果(ザイアンス効果)」はポーランド出身のアメリカの社会心理学者ロバート・ザイオンス(Robert Zajonc, 1923~2008年)が、1968年に論文で発表した心理現象です。

ザイオンス効果は、ザイオンスの社会心理学的な実験で確認されています。
卒業アルバムから無作為に選んだ12人の写真を「1~25回の回数」で見せると、被験者は25回見せられた写真の好感度が、それ以外の写真より高いと回答しました。

この単純接触効果は「無意味な図形」でも起こり、図形を見る時間を脳が形を認識できない「1000分の4秒」まで短くしても、「見た回数が多い図形」に無意識に好印象を感じるほどなのです。

よほど嫌いな相手でない限り、一回だけしか会っていない相手より、二回、三回と何度も会ったことのある相手に対して好感度・親しみを抱きやすいことは、日常生活で誰もが体験していることだと思います。

 

ザイオンス効果(単純接触効果)の具体例

単純接触効果は、人だけではなく物・商品に対しても働くので、Webマーケティング・広告でも有効に使用できます。
ザイオンス効果のマーケティング・広告の具体例として分かりやすいのが、「テレビCMの効果」です。

例えば、あなたがビールを買いに行くとき、たくさんあるビールの中から購入するビールをどのように選びますか?価格やパッケージなどいくつか理由があげられますが、テレビでよくCMを見かけたビールをついつい選んでしまったことはないでしょうか。

それは、何度もCMを見たことでザイオンス効果が働き、そのビールへの親近感や好意度が他のビールより高くなっていたからだと考えられます。

ビバレッジ事業以外にも、類似商品が多くて競争が激しい「洗剤・柔軟剤・消臭剤・発泡酒のジャンル」では、少しでも自社商品の好感度・親近感を高めようと、テレビCMを大量出稿しザイオンス効果の奪い合いをしています。ザイオンス効果で「最近よく見る、好感度の高い芸能人がCMしている商品」がやはり売れ筋になりやすいです。例えば、消臭剤でいうとファブリーズは、松岡修造さんなどを起用した広告によるザイオンス効果で好感度を上げていますね。

 

ザイオンス効果をWebマーケティング・広告に活用する方法

Webマーケティングや広告領域では、「方法論(やり方)・コピー(広告の中身)」にこだわるだけではなくて、「見込み顧客にできるだけ多く、広告やサイト(自社コンテンツ)を見てもらうこと」が必要です。こうしてザイオンス効果を発揮しましょう。そのために「顧客との接点・接触頻度を増やす方法」をあらゆる角度から考えてみましょう。

例えば、WebコンテンツであればSEOを意識したサイト(ブログ)を構築して、検索からの見込み顧客の流入を増やし、自社の商品・サービスに関係するコンテンツを頻繁に見てもらうことが有効です。

また、顧客とのコミュニケーションをとるという意味では「メルマガ」「SNS」がザイオンス効果を発揮しやすいでしょう。

ECサイトが顧客に対してわざと送信回数を増やして送る「ステップメール(注文のお礼+商品発送のお知らせ+クーポン+レビューのお願い)」も、ザイオンス効果で顧客に親しみ・信頼感を抱いてもらおうとするマーケティング戦略の一つです。

このように顧客に喜んでもらえる情報・キャンペーンが満載の「メルマガ」を発行して顧客との接点を増やしたり、Facebook・Twitterに自社アカウントを開設して顧客とのコミュニケーション機会を増やしたりすれば、ザイオンス効果で自社・自社商品に対する好感度・親近感がアップします。

 

ザイオンス効果の逆効果には注意!

ザイオンス効果(単純接触効果)は、「広告・商品・自社コンテンツ」に顧客が接触する回数が増えるほど好感度がアップする素晴らしい効果ですが、使い方を間違えると「逆効果になるリスク」もあります。

注意しなければならないのは、ザイオンス効果は「嫌いを好きに変える効果ではない」点です。「初めの印象が悪い物・人」に対しては接触する回数が増えるほど悪印象(嫌悪感)が強まるリスクもあります。

また、ザイオンス効果にも「適度な接触頻度とその上限」があり、「10回以上の接触回数には効果がない」ことが分かっています。ザイオンス効果をマーケティングや恋愛に応用する時には、「顧客や相手のニーズ・状況・気持ちを考慮した適度な接触頻度」を心がけましょう。

 

売り込みではなく、信頼感をつくるためにザイオンス効果を使う

「ザイオンス効果」とは、同じ物・人物に接する回数が増えるほど、その物・人物に対する好感度・評価が高まりやすくなる心理効果です。

単純接触効果とも呼ばれるザイオンス効果は「Webマーケティング・広告・営業」だけではなく「人間関係・恋愛関係」にも応用することができますが、「逆効果になるリスク(悪印象の再強化+過剰な接触)」にも注意が必要です。

 

 

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宮田 あゆみ(beehave 編集部)

beehave編集部/Webマーケター、ディレクター
2018年に株式会社インフォデックスに入社。 beehaveの運用や自社事業のマーケティングを担当。

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