PANTONEが毎年12月に発表する来年のカラー「カラー・オブ・ザ・イヤー」。昨年12月に決まった、2019年の色は「Living Coral」です。
今回は、このLiving Coralがもたらす効果や、カラーコード、バナーデザイン例を紹介します!
2019年の色「Living Coral」とは?
Living Coralは名前のとおり、サンゴの色です。
ピンクオレンジ系の生き生きとしながらも穏やかで温かみがあるカラーです。
Living Coralのカラーコード
RBG : R255, G111, B97
CMYK :C0 M55 Y60 K0
Web広告に「Living Coral」を使うメリットとは?
PANTONEがLiving Coralをカラー・オブ・ザ・イヤーに選んだ理由として、HPにこのような記載があります。
「ますます日常生活に埋め込まれるデジタル技術とソーシャルメディアの猛威に反応して、私たちは接続と親密さを可能にする真実で没入感のある体験を求めています。~中略~ PANTONE Living Coralは、私たちの自然の中に現れ、同時にソーシャルメディアの中で活気のある存在感を示す、育てる色です。」
「有機的な色合い、リビングコーラルは、私たちの自然な環境に火をつけられたのと同じ感動的な感情を呼び起こし、デジタル媒体で目を惹きます。Living Coralの活気と浮力は、ソーシャルメディアとデジタルデザインにおける私たちの注目を集めています。」
出典:PANTONE
ともすると、Web広告は嫌われる存在です。
上記のように、自然的で有機的なLiving Coralは、リアルとデジタルとの緩衝材となりユーザーに活気や親しみやすさを感じさせます。そのため、デザインの面から、嫌われない広告をつくるために、Living Coralを使用するのも効果的といえます。
「Living Coral」を使用したバナーデザイン例3本
今回は、実際にLiving Coralをとりいれたデザインのバナーを3本作ってみました。参考になれば幸いです。
※下記バナーデザインは、株式会社インフォデックスがオリジナルで作成したものです。商品やブランドは架空のものであり、特定の商材とは関係ございません。
【1】ベースカラーに使用したデザイン例
1つ目は、クレジットカード申込のキャンペーンバナーを作成しました。
Living Coralはレッドやイエローなど極端に派手なカラーではないため、バナー全体に使用したとしても高圧感がありません。例えばスマートフォン上で配信するとき、バナーが画面を占領しても、ユーザーに圧迫感・不快感を与えることがないことが、メリットだといえます。
使い方のコツとしては、Living Coralの生き生きとした印象を生かすため、キャッチコピーのフォントや装飾で動きをだすと良いです。今回は、フォントを「新春~」と「新規ご入会~」で違うものを使用し、背景にはイエローの紙吹雪が舞う動きをつけることで、ユーザーの目を引いています。
【2】複数のカラーと使用したデザイン例
こちらは、人材採用系のバナーを作成してみました。
Living Coralは一見かわいらしいイメージですが、このようにメリハリのある配色にすることで、勢いのあるイメージを作ることができます。
今回の場合、人の目線の動き=Zの法則のスタート地点の背景にLiving Coralを入れました。こうすることで、パッと見たときに、ユーザーに親和性や期待感を与えることが可能です。
Living Coralをつかいすぎるとぼんやりとした印象になるので、配分は全体の4分の1ほどに収めましょう。また、重要なキャッチコピーはブルーなどでひき締め、可読性を高めることもポイントです。
(参考)Living Coralの配色例
【3】ポイントカラーに使用したデザイン例
こちらは、新作スマートフォンの申し込みを想定して作ったバナーです。
モノトーンで無機質なデジタルの雰囲気のなかに、アクセントでLiving Coralを入れました。
Living Coralの生き生きとした活気のあるイメージに、「まだ出会ったことのない」というコピーを合わせることで、バナー全体のクールで洗練された印象のなかに秘められた、新しいスマートフォンの可能性を感じさせユーザーを誘導します。
いかがでしたでしょうか?
「Living Coral」はデジタル領域に取り入れることで、効果を発揮するカラーかもしれません。ぜひ、次のバナーやLP、サイトのデザインに使用してみてください。