企業インタビュー

wevoxらしい顧客体験の最適化を図る意思決定とは 株式会社アトラエ

投稿日:2020年3月17日

 

企業カルチャーが話題の株式会社アトラエが提供するwevox(ウィボックス)のマーケティングの軌跡をインタビュー。組織のエンゲージメントを大切にし、フラットな社風のアトラエの“必要を選択する意思決定”は、どのように現場で生きているのか。チーム専任のマーケターがいないwevoxの、外部も巻き込みながら行ってきた施策についてお話しいただきました。

◆プロフィール
株式会社アトラエ
2003年創業。2016年に東証マザーズ上場後、2018年に東証一部に市場変更。採用や人の定着から発展までを一気通貫でサポートを行うHR Techベンチャー企業として、主力となる成功報酬型求人サービス「Green」、完全審査制AIビジネスマッチングアプリ「yenta」、組織改善プラットフォーム「wevox」の開発・運営を行う。

コーポレートサイト:株式会社アトラエ(https://atrae.co.jp/

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◆インタビュイー
wevoxセールス 加賀れい様
2014年新卒入社。社内全事業に関わった稀有な経歴をもち、現在はwevox Customer Engagementチームに所属。「活き活きと働く人を増やす」を目指してチームに貢献中。

wevoxは組織のエンゲージメントを大切にしているアトラエらしいプロダクトですね。


「組織力を見える化し、成長を加速させる」組織改善プラットフォーム | wevox(https://wevox.io/

ありがとうございます!wevox(ウィボックス)は、定期的なサーベイの実施で個人やチームのエンゲージメントを数字化し、組織をよりよくする課題を可視化して企業の組織作りをサポートするプラットフォームです。

サービスのスタートは、アトラエの組織作りへのこだわりと、事業背景の2つが大きく関係しています。

wevoxの原型は、アトラエの組織に課題が出た時に、実際に活用した仕組みが元となっています。マザーズ上場前後の事業成長のタイミングで直面した組織課題に対し、海外サービスに興味のあるメンバーが、GoogleやZapposらが活用している概念“エンゲージメント”を自社に導入してトライを行ってみたことが始まりでした。

そして、アトラエの主力事業である求人メディア“Green”のコンセプトは、「人と組織を元気にする」です。
このコンセプトを実現する企業として、採用だけでなく組織力向上をサポートする事業を行うことは、大きな価値があるのではないかと感じた要因もあります。

このような背景で、2017年5月にリリースを行い、現在では1200以上の組織にご利用いただき、組織作りのひとつの指標として活用していただいています。

組織力に定評のあるアトラエが実用した仕組みは説得力がありますね。


アトラエの組織はメディアで取り上げていただいたり、2019年の働きがいのある会社ランキング 小規模部門で1位になったりなど、スポットを当てていただく機会が多く大変ありがたく思っています。

アトラエは個人や事業部だけでなく、会社にナレッジが溜まるよう、全ての情報がオープンに共有されているのが特長です。他事業部のマーケティング施策の情報は常にキャッチアップできます。課題があった時やトライしたい時など、必要に応じてフィードバックし合えるのはアトラエの強みだと思います。

特に、現時点ではwevoxにはマーケティングの専任はいないので、事業成長に必要なことや、最もインパクトがありそうなことを見きわめて、できる限り無駄のない意思決定を行っています。

専任がいないと施策の実行や振り返りが大変ではないのでしょうか。

そうですね。マーケティングに関してはwevoxの開始から約1年は出来ていないことがたくさんありました。

実は、サービス提供開始から約1年位、マーケティング施策はほぼ行っていません。プロダクトを磨くことやユーザー対応に注力をしていました。

グローバルサービスを参考に設定した価格帯とGreenの存在も相まって、人事や経営者間の口コミで広がり、新規顧客は自然と増えていきました。

価格は、まずは心理的ハードルを下げて無料体験をしてもらう。その後は、月額1人300円のシンプルな価格設定で、より多くの企業に長く活用してもらう事を優先した結果、体験していただいた企業の多くが継続して利用して下さいましたね。

サービス開始から1年位経ったころ、外部からマーケターを招き入れたことをきっかけに、現状の整理と共に、インパクトと項数の掛け算で費用対効果のよさそうな施策からトライを開始していきました。

まずは何から着手したのでしょうか。

eBookの開始と、LPの改善です。

このタイミングで改めてインバウンドの強化をはかり、リードの獲得は約1.5倍になりました。我々にとっては非常にポジティブな結果です。

外部パートナーは、客観的な視点でデータを読み取って提案をしてくれる非常に貴重な存在です。成果を一番に考えて壁打ちをしてもらいながら、今やるべき事の意思決定をしています。

施策に関して、eBookを例にお話しをすると、数値検証からトライアルを行った企業の継続率は高いことを立証できましたが、「そもそもエンゲージメントを知らない」「重要性が解らない」という声が一定数聞こえていました。

そこで、“エンゲージメント”の認知度をあげて認識のずれを無くす事を目的に、「エンゲージメントBOOK」をリリースして、世の中へ重要性や活用について言及するものを制作。DLした方に対してウェビナーやセミナーによる「エンゲージメントをwevoxでどのように可視化、向上させていくか」を伝えて理解を促し、導入につなげるリードジェネレーションを実行していきました。

この他にも、オンラインのマーケティング施策以外の投資先として、オフラインのイベントにも注目しました。

オフラインのイベントに注目した理由とは。

認知の方に振り切ったチャレンジです。

イベントはHR Techサービス運営各社がリピートをしていて、オンラインのマーケティング施策では接触できないリードの獲得ができる可能性がありました。今までとは異なる業界業種にリーチするなら必要だと判断した結果です。

Greenでは、展示会や大型のイベントの出展は行っていなかったので、アトラエとして新たな試みでもあります。成果の評価は難しくはありますが、アトラエとして初のSaaS事業で、まだ誰も答えや道筋は知りません。だからこそチャレンジをする判断をしました。

新たな施策はありますか。

その時の市場と事業の状況によって適切な施策を行っていきます。

新規獲得や認知拡大を主としたマーケティングのみではなく、顧客が課題を認識した上で、wevoxを知って.導入したい.使い続けたいと思う状態を創ることが、wevoxにとってのマーケティングの役割です。

今後は、より顧客との対話を重視して、プロダクトの価値を届けることに注力する予定です。そのために、カスタマーサクセスから直接得る顧客の声や、NPS等を活用して課題分析を行って、組織課題を解決する道筋をプロダクトへ反映していきたいと思っています。

人間の感情はもちろん、感情の集合体はより定量化しにくい。その情報をwevoxで定量化すると、自社は他社と比べてどの様な状況で、業界内の組織レベルの立ち位置はどうなのかを理解して、課題改善には何が必要なのかを理解することができます。

これらの顧客体験の最適化を、メンバー全員で極めていく必要があると思っています。

wevoxの展望をお聞かせください。


アトラエらしく、wevoxらしい結果や価値を作ることをゼロベースから考えて、目的を明確にした上で最適な手段を意思決定して進んでいけたらと思います。

wevoxを利用している企業の例をみると、改善した企業とそうでない企業間の違いは、「現場を巻き込んでいるか否か」です。今までの組織の在り方やマネージャーに求められるものは既に変わっていて、エンゲージメントの高いチームを作るチームビルディング力が強く求められています。

経営陣や人事だけが結果をみるのではなく、現場のマネージャーが主体性をもって仮説、検証できる状態を作ることが理想的。それらの新たな考え方の啓蒙もしながら、終わりのない組織の課題に顧客と共にITの力を活用して向き合っていきたいと思っています。

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